世界の食文化から得られる異文化体験

ふつう「話せるようになりたいなら留学しなさい」と言われますが、そんなことはありません。

海外留学しなくても実用的な英語力を身につける事は可能です。

それは、たくさんの異文化体験をすることです。

逆に海外留学したからといって、いつも日本人とばかり一緒にいると、あまり英語力は上達しません。

それくらい異文化体験は重要なのです。

日本国内で異文化体験できる場として、気軽に行けそうなところは、ランゲージエクスチェンジや国際交流パーティーです。

「英語を話したい」という気持ちをちょっと抑えて、ぜひ次の機会に異文化体験を目的に参加してみてはいかがでしょうか。

いろんな外国人が集まる場で注目してほしいポイントは食事です。

みなさんはホテルやレストランで食事をする時、ナイフやフォーク、スプーン、箸で食事をすると思います。

家庭内での食べ方でいうと世界の人口の半数以上の人々は手づかみで食事をします。いろいろな食べ方があるのです。

私たち日本人は箸をよく使います。箸の起源は古代中国で、その周辺の文化に箸は広がりました。

現在、日常的に箸を使う国は、中国、香港、台湾、韓国、北朝鮮、日本、ベトナムです。

ヨーロッパの食事はどうでしょう。

みなさんはヨーロッパ人が食事をする時、ナイフ、フォーク、スプーンを使っているイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。

ヨーロッパで長い間ずっと手づかみで食事をしていたことは、あまり知られていません。

ヨーロッパ人がナイフ、フォーク、スプーンの3種の道具を使うようになったのは比較的最近の話で17世紀以降です。

現在、世界の食事でこの3種の道具を使う国は

ヨーロッパやその植民地だった国々です。その中でも東南アジアではスプーンとフォークをよく使います。でもナイフは使いません。なぜでしょう。

それは、東南アジアの料理はあらかじめ小さなサイズにカットされて提供されるのでナイフを使う必要がないからです。食事の提供の仕方ひとつとっても文化に違いがあるのです。料理を小さくカットするのはヨーロッパではお客さんの仕事。東南アジアではシェフの仕事になっています。

世界の人々で、もっとも多い食べ方は手づかみですが、手づかみだからといって汚いとか野蛮だとか、そんな風に考えてしまう人もいます。

食事の前後に手を洗う人達も多いので、知らない人が使ったスプーンやフォークよりも、もしかしたら自分で綺麗に洗った手で食べる方が清潔かもしれません。

アフリカの人達はどうでしょう。

アフリカの北部にある国々はイスラム教国です。彼らも手で食事をします。イスラム教やヒンドゥー教の人達は食べ物に触っていいのは右手で左手は使っていけません。

手づかみでの食事にも作法はあります。

5本指で手づかみにするのは行儀が悪いとされています。

親指、人差し指、中指の3本の指の先端だけを使った食べ方が上品とされています。

食べていいもの、食べてはいけないものも国によって違います。

イスラム教の人達は豚肉を食べません。

ユダヤ教の人達も神様の教えを厳格に守る人は豚肉を食べないですし、鱗やヒレのない魚も食べません。

たとえばエビ、カニ、イカ、タコ。

ユダヤ教の人達にとっては人間が触れてはいけない汚れた食べ物なのです。

仏教の発祥の地、インドはどうでしょう。

ベジタリアンが約3億人いるそうです。

仏教の考え方では人は生まれ変わると他の動物になってまた誕生します。つまり、死んだ親族の生まれ変わりを殺して食べてしまう可能性があるので動物の肉は食べません。

このように食事ひとつとっても、私たち人間はお互いにだいぶ違う文化を持っています。

キリスト教の人達はクリスマスにはご馳走を食べます。

イスラム教の人達はメッカの巡礼が終了した日には家畜を殺して肉を送り合う風習があります。

こういった発見がランゲージエクスチェンジや国際交流パーティーにはたくさんあります。

ぜひ、こういった違いを楽しむつもりで次は参加してみてはいかがでしょうか。

きっと、新しい発見があるはずです。

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